1983年度卒園 近藤聡子 様 (旧姓:阿野)
創立50周年おめでとうございます。今回、この「卒園生メッセージ」のお話をいただき、何十年かぶりにピンク色の「卒園記念 大麻幼稚園」のアルバムを開きました。最初は、さすがに幼稚園のことは何も覚えていないと思っていましたが、アルバムを開いた途端、次から次へと思い出が溢れ出します。
赤い屋根の平屋の園舎に入ってすぐ左側には職員室。年少さんのさくらとばら、年長さんのゆりとすみれ、1年保育のすずらんのお部屋があり、その奥には大きなホールがありました。そのホールに続く廊下にはオルガンが何台も並んでいて、いつも音色が鳴り響いていたことを思い出します。
茶色いチェックの長袖の制服と、夏は水色の半袖の制服。黄色いカバンを肩から下げて、当時はまだ園バスや親の送り迎えが無い時代だったので、近所に住むお友達と毎朝みんなでおしゃべりしながら歩いて登園していました。帰りは先生と一緒に同じ方向のお友達と手を繋ぎ、2列に並んで園舎前の通りを歩いていたことを思い出します。文京台からもたくさんの子ども達が自分たちだけで歩いて通っており、すごい時代だったと改めて実感しました。
お泊り会は園に泊り、お母さんたちが作ってくれたカレーを食べ、夜は花火。ひな祭りでは必ずホールに集まって、七段飾りの前で集合写真を撮りました。運動会は園舎裏にあったグラウンドで母とフォークダンスを踊り、親子遠足では道立図書館へ。父の日参観もあり、両親との思い出がたくさん詰まった園生活でもありました。
沢グラで遊んだり、円山動物園へ遠足に行ったり、楽しいイベントは今も昔も変わっていないようです。母が大事に残してくれている記念品の中に、お誕生日の写真が出てきました。その写真には「じぶんのことは じぶんでできて みんな なかよし よいこ つよいこ」というメッセージが書いてあり、40年近く経っていても何も変わっていないことにビックリしています。
今年まんまるを卒園した息子の思い出と、自分の大麻幼稚園での思い出が重なり合い、わたしたち家族が育った幼稚園に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
子どもたちにとって大切な場所。
これからもずっとずっと大麻西町に、変わらずあり続けて欲しいと思います。